2011年10月17日月曜日

科学離れの理由

 科学離れが進んでいるといわれている。しかし、身の回りには科学技術でできたものばかりである。

 昔なら壊してみるのが科学少年の科学の入口なのだが、今のビデオカメラも、デジカメもスマートフォンも中身は電池と基盤とスイッチとレンズ。同じにみえる。古い機械は物理法則を使ってできているから、分解して自分の科学の知識で探求出来た。いまは、全てがコンピュータになってしまったから、回路を見たくても電子顕微鏡で眺めるか、ソフトを解析しなければ仕組みを知ることはできない。そういうことは、人の書いた文章や図を見なければわからない。物がそこにあってもそう簡単には探れないのだ。遊びも、自然とその法則の中で学ぶのではなく、人の作った法則のゲームをするようになった。

 スマートフォンは知識やそれを整理するアイテムを簡単に手に入れることができるという意味では役に立つのだが、自然の法則そのものに触れるものではない。もっと自然を見ることが楽しくならなければ、科学離れは進むと思う。まずはスマホをポケットに入れて、ゆっくり空を眺めてみよう。


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