2012年7月5日木曜日

ヒッグス粒子発見か?の意味


 ヒッグス粒子発見か?という報道で何やら、質量の根拠となる粒子が多分発見されたということだが、予言されてから「発見」(人間が技術を使って実在することの認識に至る)までに40年以上掛かった。それも、山手線がすっぽりはいるような実験施設に世界40カ国から資金とほぼ6000人の研究者が集って大都市が使うような大エネルギーを使って粒子をぶつけて、ビッグバンを再現して弾け飛んだその痕跡のデータを解析し、予測された動きに似た粒子を発見した。
 ヒッグス粒子は、存在を確認することが難しいだけで、そこいら中にある粒子。ただ小さい。「発見」という言葉が分かりにくくしている面もある。発見されて、「その粒子が何に使えるんだ?」ということではない。存在するといわれていた粒子が確認されると、それを予測した理論が成り立つだろうということになって、その標準理論でさらに色々なことが計算出来るようになって、結果、色々なことの応用が出来るようになるわけだ。
 ところで、ヒッグス粒子の存在が確認されるとSFで良くでてくる「反重力物質」で空を飛ぶことはできるようになるのか?出来ないことが分かったのかが分からない。